私は神奈川県横浜市在住のサラリーマンです。学生の頃に体験した、アルバイトの話をします。当時私は、都内のマンションに住んでいました。学生身分なので、割りの良いバイトを探していた所、ある清掃業者を見つけて、応募しました。面接に行くと、週に一度からで良いという事だったので、登録を済ませて、空いている時間に入る事にしました。その中でも、印象深かった話をしたいと思います。まず1つめが、東京の西の方にある、某市です。こちらは、一軒家になります。現場は、住宅街ですが、到着するやいなや、かなりぞっとしました。家の外壁、玄関一面に、色々な事がペンキで、書かれていたのです。中でも、あるテレビ局批判や政治的な内容は、赤文字で激しく書かれており、明らかにいたずら書きでは無く、ここの住人の主張である事が分かりました。閑静な住宅街の中で、その一件だけが異様な空気を放っていたので、大変目立ちました。早速車から降りて、先輩がピンポンを押します。すると中から、割りかし普通な感じの60才前後のおじさんが出てきました。対応も可もなく不可もなくといった感じで、中の居間へと通されました。今日は、おじさん1人しかいない様で、初めに、家の中を清掃するにあたり、注意事項などを読み上げました。そして、おじさんは、ご家庭の事を話してくれました。奥さんと現在二人暮らしの様ですが、奥さんが精神的に色々と参ってしまい、壁への文字や、部屋の中に色々なものを収集するクセがついてしまったとの事。その状態が何年も続き、部屋の中が、もので溢れて、二進も三進もいかなくなり、今回業者に依頼したとの事でした。また、この日は、奥さんはおらずでしたが、今は施設に入っているとの事でした。そして、いざ掃除を始めたのですが、生ゴミの様なものは一切無く、多いのは紙ゴミ。色々な書物や、フライヤーみたいなものが溢れていました。それは玄関の入った所から、和室、二階の三部屋全てです。政治、心理学、社会学、宗教、占いの本などが乱立しており、かなり頭の良い人なのかな、と当時の私は思いました。紙ゴミは意外に厄介なんです。特に本とか。廃棄は楽というか、お金になるんですが、収集するのは、とにかく重たい。ダンボールの箱もしっかりしたもので無いと、簡単に底が抜けます。この日もしっかりと組み立てておらず、ダンボールの底が抜けるなんて、何度かありました。結局、朝から始めて、夕方までかかりました。紙ゴミ以外はあまり無かったし、匂いもなかったので、体力的にはきつかったですが、汚さは無かったです。ただ、精神的に参る部分はありましたね。名前は出せませんが、ある宗教、政治的な思想に傾倒しているのが分かり、住人の世界に入り込んでいく様な感じが、ありますので。反面、面白いと思っていた部分もあります。家中に散乱した本や紙ゴミから読み取る情報が、私に、住人(奥さん)のイメージを連想させたからです。推理小説でも読んでいる気持ちになりましたし、全く知らない世界がそこにあったからです。また、1人で部屋を片付けている時は、振り返ったら、彼女が居るんじゃないかという怖さがあり、なるべくドアに背を向けないで仕事してました。
とまぁ、1つめのエピソードを簡単にまとめましたが、長くなりましたので、私からのゴミ屋敷片付け投稿は一度終わらせて頂きます。